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旅行、アメリカでの日常生活、カンザスシティ近郊レストラン情報など
by Isabel
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ファミリー・リユニオン

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 アメリカにはファミリー・リユニオンと言って、親戚一同が集合し会を催す習慣があります。これは日本のお盆に親戚が集まるのとは、少々違う気がします。季節ごとの行事というより、家族のルーツを辿る為に子孫が集結するという事だと思います。移民の国アメリカに生まれ育った人々は、人種が複雑に混ざり合い、「自分のルーツを知りたい」という欲求は、単一民族日本人のそれより遥かに大きく、それが理由かどうかはわかりませんが、一人の人間から派生した子孫達が、その源泉に帰り戻るファミリー・リユニオンは、アメリカ中で行われています。

 更新する機会を逃し、かなり前の話(去年の9月!その直前にアーカンソー州への旅があったので、そちらの更新で忙しく、そのままになってました!)ですが、そんなファミリー・リユニオンに、参加する機会がありました。私が夫のホームタウン、カンザスシティに移住した七年前は、夫の祖父の世代の人々が中心になって行っていましたが、彼らも随分年を取り、自分たちでは手に負えなくなってきたので、しばらくの間行われていませんでした。しかし今回、次の世代、夫の母の世代に引き継がれ、彼らが中心になって復活したようです。

 夫の今回の説明によると、夫の祖父には、兄一人、姉一人、弟一人、腹違いの弟一人がいたらしいです。つまり夫の曾祖父には、五人の子供達がいました。夫の祖父と彼の姉は既に他界しており、この世代で生存しているのは、夫の祖父の兄、弟、腹違いの弟の三人だけ。この兄妹から派生した子孫達が一同に会したのですから、その数はかなりのもので、全員参加していなかったものの、五十人以上にのぼりました!

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 私達は午前中に用事があったので、少々遅れて到着。今回の新しい世代が計画したファミリー・リユニオンは、これまでと違い会費制のケータリング採用だったので、食事を持参しなくても良いと思っていたら、夫の母から「何を持って行くの?」とチェックが。そこで会場に行く前にスーパーに寄り、「ピーチパイ」と「マカロニサラダ」とサラダバーにあったサラダを適当にパッケージに詰め込み、いざ出陣。会場となったカンザス州オーバーランドパークにある公園に到着すると、既に何十人という親戚達が、ワイワイガヤガヤと食事をしています。ピクニックテーブルがある東屋の中央にテーブルが二脚あり、その上に食事が置かれていました。そこに私が持参した食事を載せ、夫と私はそれぞれの皿を持って、自分の食事を盛り寄せました。以前、夫のための卒業パーティーを企画するため、こういった公園でのパーティーを開くための情報を収集した事があるので知っているのですが、シェルターを予約できるような公園なら、市がケータリングの斡旋もやっており、メニューも決まっているのです。今回の食事は、サンドイッチ用にスライスされたハムやターキーがでーんとあり、その横に「ベークドビーンズ」「コーンキャセロール」「ポテトサラダ」の大きな入れ物がありました。隣のテーブルに、それぞれの家族が持参したデザートが置いてありました。私が今回持参した「ピーチパイ」はなかなか好評で(と言っても自分で作ったわけではなく、スーパーで買ったのですが)、一緒にテーブルに着いていた夫の母の従姉の夫(ややこしい)が、「誰が持ってきたか知らないが、このピーチパイは最高だ!」と言っていました(鼻高々)。

 今回のファミリー・リユニオンは、これまでの中で最高の出席率で、これまで参加していなかったファミリー(多分、夫の祖父の姉と腹違いの弟の子孫)が参加していたので、私が今まで見たことがなかった人が沢山いました。サンクスギビングやクリスマス等、親戚が寄り集まる機会が数多くあるアメリカ生活ですが、ここまで分かれた遠い親戚達と会うのは、ファミリー・リユニオン以外ありません。私の中で立て分けると、次のようになります:

1. 映画や食事等(頻繁にある):夫の姉家族、母が集合。
2. サンクスギビング、クリスマス、独立記念日、卒業式など:1のメンバー + 叔母、いとこ達集合。
3. 葬式:2のメンバー + 夫の母のいとこ達とその家族集合(と言っても、割と親しいいとこ達)。
4. ファミリー・リユニオン:夫の母の叔父達、いとこ達全員とその家族集合。

なので、ファミリー・リユニオンが最も広範囲に渡る親戚付き合いです。それ故、人間関係と名前を習得するのは、かなり難しいのです。今回、私はこれまで大きな勘違いをしていた事に気付きました。夫の母の叔父だと思っていた人が、実は夫の母のいとこだと判明したのです!道理で彼はおじさんにしては、若く見えると思っていました。多分、夫が彼の母の叔父達について説明している時に、たまたま彼がそこにいて、私が勘違いしたのでしょう。母の従兄が叔父と同じ名前である事も、勘違いの一因。(というのは、私の言い訳。)

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 私のカメラは、一眼レフです。もちろんプロのカメラマンのカメラと比べればおもちゃみたいなものですが、他の出席者の物に比べれば、少々高級感が漂う写真が撮れます。そんなカメラを抱えている私に、ファミリー・リユニオン委員長(ファミリー・リユニオンには委員会が結成され、彼らが中心となって催しが行われる)が、「一緒に写真を撮ってくれるかしら?」と、私に声をかけてきました。グループ写真を撮りたいそうです。そこで、本格的に写真を撮り出しました。

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 初めに、各ファミリーごとの写真。夫の祖父の世代のファミリーごとです。つまり、夫の祖父から派生した子孫達の写真、夫の祖父の兄の子孫達といった感じ。この写真は、人間関係を理解するのに、随分役立ちました。「ああ、そうか。この人は、この系列なんだな」と言うのが、一目で解るからです。(私の夫さえも、これら写真から彼自身の家系図を学びました。)この写真には、私のように配偶者も含まれています。

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 その次に各世代ごとに写真が撮られました。夫の祖父の世代、夫の母の世代の写真です。夫の祖父の世代では、夫の祖父と彼の姉が亡くなっているので、三人だけ。この写真が、とても好評でした。この日に撮った写真は、フェースブックに全て投稿したのですが、(因みに、この家族は専用のフェースブックアカウントがあり、クラブのようになっています)、随分良いコメントを戴きました。兄弟三人が一緒に写真に写るという機会が、それ程無かったのでしょう。彼らの年齢を考えると、これからどれだけこんな機会があるかわかりません。そう思うと、これは非常に貴重な写真です。もちろん配偶者としてこの家族の一員になった私より、血族である彼らの方が、その思い入れが強いのは当然で、家族写真を撮った私に、感謝のメッセージが届けられました。彼らにとって意義深い事ができ、喜んでもらえて良かったと思います。
 
この少女は現在、

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バック転披露中。

 皆がそれぞれ楽しんだ一日でした!
by disoko7 | 2013-02-22 09:42 | 季節行事
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